Keitaです。
すっかり寒くなり、クリスマスも終わってもう年末ですね。
今回は僕がJCQAコーヒーインストラクター1級資格を取るまでの経緯をお話します。
そこそこ長くなるので先に簡単に表した上で話しますね。
~1年目~
・講習会に参加できない!
・キャンセル待ちからの講習会参加
・難易度の高い試験勉強
・高難易度の試験、結果不合格
・再試験に挑むも惨敗
~2年目~
・講習会は免除なので割と楽に試験参加
・試験前3週間ほど前にコロナ(多分)にかかる
・カッピングで味が分からなくなる
・ギリギリで治して受験。学科だけ合格。
・チャンスを活かすべく実技試験勉強。
・実技合格。1級到達。
・運、タイミング、実力、色々な条件が揃ってようやく届く領域。
・講習会に参加できない!
この話をする大前提にJCQAコーヒーインストラクター試験が抱える問題についてお話します。
インストラクター2級試験は年2回あり、難易度が「しっかり勉強していれば大丈夫」なレベルです。軽く実技も入ってますが間違えることはまずないと思います。
で、年2回の試験で合格者が一定数増えるのですが、1級試験は年1回しかありません。
加えて1級は非常に難易度が高いので試験に臨んでは不合格になり翌年受けようとする方も大勢います。僕もそうでした。
そうなると「受験したい2級合格者」+「再受験したい2級合格者」に対して「決められた数の1級試験参加枠」で明らかに試験側の受け皿が弱いんです。
決して運営が「1級合格者を増やしたくない」という理由ではなく、推察ですが「実技に使うコーヒー豆が一定数以上用意できない」というのが原因だと思います。
(3/10追記)
実は2024年から1級資格の試験、講習会が2回用意されることになったそうです。
講習会と試験が2回になるということはそのまま受験枠が増えることになるかと。
これは僕の私見ですが「2級合格者が多くなったため1級の受験枠を広げることにした」という感じなのでは?と言う所です。
いずれにせよ受験枠の狭さが多少緩和されるはずです。この機に是非1級試験にチャレンジしてみてください!
話を僕の方に戻しますね。
僕が1級試験に申し込んで通知が来たのですが「参加枠を用意できませんでした」とのこと。しかし「キャンセル番号2番」と書いてあり、希望を残しながら日々を送りました。
・キャンセル待ちからの講習会参加
通知が届いてから数日後に運営から電話が来まして「キャンセル待ちが出ましたが受講されますか?」と聞かれたので「お願いします」と即答しました。
5月に講習会を受けたのですが2級内容に加えて1級内容がドカドカ入ってくるのでノート取るのに必死でした。講師の方は「ノートを取るより理解につとめてください」とのこと。無茶言わないでくださいと本気で思いました。
・難易度の高い試験勉強
試験勉強なのですが、学科と実技、両方を講習会終了から約1か月程度でこなさないといけません。必死にテキストを読み、ノートも整理しました。
実技試験もカッピングに力を注ぎました。思えば当時配合分析はそんなに力を入れてなかった気がします。
今はインターネット社会なので調べると「どんな問題が出たか」が何となくわかります。しかし1級は2級と違い「記述式」が大半なので「ちゃんと知識を理解できているか」が問われます。付け焼刃の丸暗記はあまり通用しません。
・高難易度の試験、結果不合格
7月に試験を受けました。
答えられるところ、詰まったところはいろいろです。
ただあまりマークしていなかったコーヒー豆の品種についてかなり問題が出たので
痛い目を見ました。
不合格です。
・再試験に挑むも惨敗
12月が再試験なので色々勉強しなおしましたが、初回よりも点数が悪くなるというオチ。
結果通知の封筒は合格していると「認定証申請用紙と送信用封筒」が付いてくるので中身見る前に触っただけで合否が分かります。
当時ポストの封筒を触って「終わった・・・」と絶望したのを覚えています。
~2年目~
・講習会は免除なので割と楽に試験参加
2年目の受験なのですが優遇措置として「講習会を受けていれば10年間は講習会免除」があります。
しかし!この講習会でしかもらえないコーヒー豆の検体があります。
(この講習会でウン万します。あまり気軽に何度も参加できません。あと2日の拘束時間も長い。)
しかも試験に確実に出るという代物。
購入して使える練習用の検体にこちらの豆は入っていません。
これに関しては「運営さんしっかりしてください・・・・」と本気で思いました。
実技試験の大まかな区分が5問なのですがその2/5しか購入できる検体には入っていません。
・試験前3週間ほど前にコロナ(多分)にかかる
6月頃にここ数年流行りのコロナにかかりました。
(検査を受けてないので正確にコロナかはわかりませんが、発熱、その後味覚に一時的な障害が発生したので僕はコロナだと思っています。)
・カッピングで味が分からなくなる
コロナから回復して何よりも厄介だったのはカッピングの味が全く分からないことでした。何を飲んでも味が同じで国別の産地なんて分かりません。せいぜい「酸っぱいか苦いか」程度です。
・ギリギリで治して受験。学科だけ合格。
口がダメな間はひたすら図書館に籠って学科に力を注ぎました。
暗記メモに自分なりの問いを書き、裏に答えを書くスタイルで2束作りました(2級~1級の内容を一応網羅してます)。
ギリギリ口も治ったので試験を受けましたがやはり体調面で調整が間に合わなかったのか実技は過去最低点を出してしまいました。
しかしながら学科は高得点で合格。
優遇措置として「学科or実技のみ通った場合、冬の試験は受かってない方だけ受ければOK」というものがあるので「冬に全てを賭けるしかない」と決め、早めに難問かつそこそこ配点の高い配合分析の練習を始めました。
試験勉強用のカッピング用検体はほぼ全て使い切るほどに啜りました。
・チャンスを活かすべく実技試験勉強。
講習会でもらった仕分け用の豆も1年以上経過しだいぶ匂うのと、このチャンスを落としたら次のチャンスはそうそう来ないと思い、試験勉強と体調管理に気を使いながら当日を迎えました。思いのほか味が分かり、あまり迷いなく答えられました。
あと配合分析でグアテマラとコロンビアの組み合わせが出なかったのもラッキーでした。
しかし外観判別の検体が未成熟による焼きムラや大小様々な豆で答えるのに苦労しました。試験が終わっても「あれでよかったのか・・・?テレコ(入れ違い)になってないか・・・?」とひたすら悩み、日々お腹が痛かったです。
後日試験官の方のお店に伺ったら「今回難しかったよね!」なんて言われて「ですよね~!」ってなりました。
・実技合格。1級到達。
通知が届く前にメンバーズサイトで総評と実技の答えが出たので見たところ「自己採点で50点は取れている」ことが分かりました。外観判別が40点満点なので1回のテレコまではセーフ(逆にテレコが2回あったら詰み)。
通知が届き見たのがこちら
達成感と疲労感がすごかったです。
ちなみに合格率は12%でした。(前回が14%くらいでした)
2022年度のものでした。2023年は22%と僕が見てきた中でかなり高い方でした。
2級資格合格に1年、1級資格合格に2年かかりました。
・運、タイミング、実力、色々な条件が揃ってようやく届く領域。
1級試験は「試験参加枠」「キャンセル待ちを得られる幸運度」「勉強量」「その日の体調」「その年に出る問題」等、様々な要素が重なってようやく取れる資格だと思います。その点僕はかなり運が良かったです。
合格した身から言えることは「使えるものは何でも使う」ことだと思います。
コーヒーの本や図書館、ネット、必要なら合格した方とSNSで繋がって得られる情報は得た方が絶対に有利です。特に初回は問題形式もハッキリしないと思うので聞いた方が良いです。勿論その通りの問題が出る保証はありませんが、ある程度気構えができます。
もしコーヒーインストラクターの試験を受ける、受けたい、受けてるけど分からないところがあれば僕でよければお話できますので、ブログのコメントかTwitter(@keitacoffeelog)にメッセージをください。
100%とは言えませんが可能な限りお話はできますので。
最後までお読みいただきありがとうございました!