Keitaです。
先日受験したコーヒーインストラクター1級試験、再試験に合格しました。
これでインストラクター1級を名乗れるようになりました。
外観判別が自信なかったのですが満点で驚きました。
今回は僕がコーヒーインストラクター1級の実技試験までにやった練習の記録を付けようと思います。
試験の1か月半くらい前に届く検体です。
これに配合分析(ブレンドの豆を仕分ける試験)とカッピング(6種類の豆の産地を当てる試験)の検体が入っています。
※5000円くらいする検体ですが実技試験の問題を全て網羅できていません。
大きく分けて5問あるうちの2問分しか入っていません!
(これに関しては運営にかなり思う所がありますが一旦置いときます)
開けるとこんな感じです。
試験勉強風景
・カッピング
容器の裏側に答えのシールを貼り、ぱっと見ではどれだか分からないようにしています。
豆を7g取って挽くのですが、豆の形で分かってしまうものもあるので
「豆を直接見ないようにしながら豆をミルに入れる」というすごく面倒な作業をしています。(手伝ってくれる方がいるならその方にお願いする方が絶対に良いです)
スプーンは講習会でもらえるのでそのスプーンを使うことをお勧めします。
抽出の仕方です
1.粉をカップに入れてお湯を入れる(180㏄くらい)
2.3分ほど待ったらスプーンで軽く混ぜる(ブレイクと言います)
3.ブレイクから1分経ったら液面に浮いているコーヒーの粉と灰汁をスプーンで取り除きます
カッピングのやり方です
・液体を一口で啜って味を見る
(口に液体を含んだまま鼻で深呼吸すると香りが分かりやすいです)
・味を見たら飲まずに別の容器に吐き出す
・水で口をゆすいで次の豆に移る
・カッピングスプーンは他のカップに移る度に必ず水洗いする
常に口とスプーンについた液体をリセットすることを意識するといいです。
送られる検体にはカッピング用のプラスチックカップがついてくるのですが、
僕はSCAJでカッピングボウルを6個購入したため使ったことがありません。
試験と同じ条件ならこのカップで大丈夫ですが、液面の色で判断するよりも味や香りで判断したいと思ったため、SCAJで真っ黒なカッピングボウルを購入しました。
こちらでも購入できます。番号付き、番号なしが選べますが、後々焙煎、カッピングがしたかったので僕は番号付きを購入しました。試験勉強用としては若干不向きです。
配合分析
40gのブレンドを豆の特徴を掴み仕分ける作業です。
出てくる問題は
・グアテマラSHB×コロンビアUGQ
・ブラジルNo.2×コロンビアUGQ
これらが
1:3
2:2
3:1
のいずれかのパターンで出てきます。
自宅での練習方法として
1.チャック付きの袋に上記の豆をそれぞれの比率で3パターン用意し、中に答えのメモを入れておく(1:3なら10gと30gです)
2.全9種の袋からランダムに選んでメモ以外を白紙の上に出して仕分ける
3.答え合わせが終わったらスケールに乗せてどれくらいの精度か確かめる
になります。
以下の図が仕分けた後になります。
・インドネシアは豆の種類が他の3国と違うのですぐに解ります。
・ブラジルとコロンビアは根っ子の種類は近いですが「洗ったか天日干しか(センターカットの白黒で判別できます)」「豆が俵っぽいかどうか(若干四角いです)」で分かります。
・コロンビアとグアテマラが最難関で「どっちも豆に皺がありセンターカットがS字もI字もある」という非常に見分けるのが厳しいです。「豆が細いか丸いか」が数少ない判別ポイントになります。(1級合格の方から教えて頂きました。このアドバイスをいただいてから少しだけ正答率が上がりました)
また、インドネシア・グアテマラ、ブラジル・コロンビアを何度も繰り返して「グアテマラとコロンビアの感覚を掴む」こともオススメです。
コロンビアとグアテマラは「とにかく勉強をしておいて当日でないことを祈る」のがベターだと思います。
また、検体には含まれないのですがダメージ豆を当てる問題で
・継時劣化
・リオ豆
・未成熟
があるのですが、継時劣化は豆を延々放置すれば作れます。しかし検体と同じ豆を用意するのは無理です。(1年放置した豆を飲む勇気は僕にはないです)
その中で生豆本舗さんが僕の知る限り唯一リオ豆を販売しているので、一度購入したことがあります。味もしっかりリオ豆にあるヨードホルム臭がするので、試験勉強として購入するのもアリだと思います。お値段も安いので。
※注意※
僕は夏の試験前にリオ豆を購入したのですが、12月の実技再試験までそのまま使っていたため継時劣化+リオという状態になってしまい、試験本場で出たリオ豆を「継時劣化かな?」と答えたために-5点になりました。
リオ豆に新鮮さを求めるのもおかしな話ですが、試験を受ける1か月前くらいに届くのが理想です。
リオ豆はこちらから購入できます(あくまで学習用です。)
学科の勉強法なのですが、あまり特別なことはしていません。
・テキストをひたすら読み込む
・地理は必出なので日々繰り返し
・暗記メモに2級~1級の説明を自分なりに問いにして書き、裏面に「自分なりの答え」を書く。
例えば
問「乾燥が早すぎる場合と遅すぎる場合の問題点は?」
答え「早すぎ:変質、乾燥ムラができる 遅すぎ:発酵、微生物によるダメージ」
問「コニカルカッターの特徴を述べよ」
答え「挽き方を無段階調節できる。エスプレッソ用電動ミル、手動のミルに多い。メーカーにより均一性はばらつく」
みたいな感じで「ざっくりした問いにいくつかの答えが出せる」ようにしてます。
「自分なりにしっかり答えられる」ことができればいいと思っています。
最後に身も蓋もない話をしますが、これだけ試験勉強をやり込んでも落ちるときは落ちます。僕もこれで2回落ちて学科だけ通った後に実技も合格できたので「運」要素もかなり大きいです。
なので先日の記事にも書きましたが
・徹底的に勉強をする(カッピング用の検体はほぼ使い切りました)
・体調を万全にして挑む
・あとはその時の運
運要素以外はこちらで整えられるので、やれることは全部やった上で運に任せましょう。身も蓋もないですが・・・(実際そういう試験だと思います。)
来年1級を受けられる方、今年惜しくも届かなくてまた来年受けられる方、頑張ってください!TwitterかInstagram、もしくはコメントをして頂ければ出来る範囲でお手伝いできますので!
それでは皆さん、よいお年を!